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Columnコラム

  • 2025.09.30
    トイプードルについて

    甘え?安心?それとも信頼?トイプードルの“気持ち”を知るヒント

「膝に乗る行動」には深い理由がある

ソファに座っていると、ちょこんと膝に乗ってくるトイプードル。
その姿はとても愛らしく、思わず撫でたくなる瞬間ですよね。
しかしこの行動には、単なる「かわいい仕草」以上の心理が隠れています。

犬にとって膝の上は特別な場所。
そこに乗るということは、信頼・安心・甘えなどさまざまな気持ちの表れです。
どんな理由で乗ってくるのかを知ることで、より深いコミュニケーションが取れるようになります。

膝に乗る主な心理とそのサイン

安心したいとき

膝の上は、飼い主の匂い・鼓動・体温を直接感じられる場所。
トイプードルにとっては、外部の刺激から身を守れる“シェルター”のような存在です。
知らない音や急な来客があったときに膝に乗ってくるのは、不安を和らげたいサインかもしれません。

甘えたいとき

遊んでほしい、ごはんの時間、撫でてほしい…。
そんな甘えの気持ちがあるとき、トイプードルは膝に乗ってアピールすることがあります。
目を見つめてきたり、体を押しつけるような仕草が見られたら、「かまって」の合図です。

信頼している証

犬は信頼していない相手に自ら密着することはありません。
膝に乗るという行動は、「この人は安心できる存在」と思っている証拠。
特に、初対面では距離を取っていた子が自分から膝に乗ってくるようになったなら、関係が深まったサインといえます。

飼い主の様子を観察している

トイプードルは空気を読むのが得意な犬種。
膝の上に乗って、飼い主の表情や声のトーンを観察していることもあります。
「今どんな気分かな?」「怒ってるかな? 遊んでくれるかな?」といった判断をしているのです。

自分の“特等席”だと思っている

時には「ここは私の場所」と主張するために膝に乗ってくることもあります。
ほかの犬や家族が近づいたときに唸ったり、邪魔をするような行動を見せる場合は、独占欲が原因かもしれません。
可愛さの裏に「わがままモード」が隠れていることもあるので注意しましょう。

いつでも乗せていい?メリハリをつけることも大切

膝の上に乗ってくるのは信頼や愛情の証。
でも、毎回好きなときに乗せてしまうと、依存傾向や分離不安につながることもあります。
ときには「今日はここで休んでね」と少し距離をとることも大切です。

また、乗せる・乗せないのルールは家族全員で統一しておくと混乱がありません。
「ごはん中はNG」「ソファではOK」など、ルールがあることで犬も安心して行動できます。

膝の上は“愛情のバロメーター”

トイプードルが膝に乗る行動は、愛情、信頼、安心の表現です。
その気持ちを受け止めながら、必要に応じて距離の取り方や時間の使い方を工夫することで、よりバランスの取れた関係を築けます。

可愛い仕草の奥にある犬の本音を知ることで、今よりもっと愛犬との時間が豊かになるはずです。