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Columnコラム

  • 2026.02.20
    トイプードルについて

    吠えの理由は1つじゃない|要求吠え・警戒吠え・不安吠えの見分け方

トイプードルの「吠え」は、困ることもある反面、実は大事な“伝え方”のひとつです。
ただ、理由が分からないまま対処すると、うまくいかなかったり、別の困りごとにつながってしまうこともあります。

本記事では、よくある吠え方を「要求吠え」「警戒吠え」「不安吠え」に分けて、見分けるポイントと、叱らずに落ち着きやすくする考え方をまとめます。

まずは吠えの役割

犬にとって吠えることは「知らせる」「距離を取ってほしい」「注目してほしい」などのサインです。
吠えをゼロにするより、吠えの理由を減らす、もしくは落ち着いて別の行動に切り替えられる状態を目指すと進めやすいです。

見分けの3ポイント

吠えの種類を見分けるときは、次の3つを見ると整理しやすくなります。

  • いつ吠える?(来客/散歩/留守番/ごはん前など)
  • 何を見て吠える?(人/犬/音/物影/飼い主の動き)
  • 吠えた後にどうなる?(人が来る/物がもらえる/相手が離れる/抱っこされる)

この「吠えた後に何が起きたか」はとても大事です。
犬は、結果が良い(目的が叶う)と、その吠えを続けやすくなります。

要求吠えの特徴

要求吠えは「これして」「こっち見て」の吠えです。
注目してほしい、遊びたい、ごはんがほしい、扉を開けてほしい…など、目的がはっきりしていることが多いです。

よくある場面

  • ごはんやおやつの前
  • 遊んでほしいとき(こちらが作業中など)
  • ケージから出してほしいとき
  • 散歩前・リードを見ると吠える

見分けるヒント

  • 飼い主さんの顔を見て吠えることが多い
  • 吠える→人が動く、がセットになっている
  • 目的が叶うとすぐ落ち着く

基本の対応

ポイントは「吠えたら叶う」を作らないことです。
とはいえ放置が難しい場面もあるので、吠えていない瞬間落ち着いた行動(おすわり、待て、ハウスなど)で叶える形に変えていきます。

  • 吠えたら一旦止まる/無言で待つ
  • 静かになったら「おすわり」→できたら叶える
  • 普段から“かまってタイム”を作り、要求が爆発しないようにする

警戒吠えの特徴

警戒吠えは「誰かいる!」「何か変!」の吠えです。
玄関チャイム、足音、外の人影、窓の向こうの音など、環境の刺激で起こりやすいです。

よくある場面

  • チャイム・インターホン・宅配の音
  • 窓の外を人や犬が通る
  • 廊下の足音、隣家の物音
  • 夜間や静かな時間帯に増える

見分けるヒント

  • 音や窓、玄関方向を見て吠える
  • 体が前のめり、耳が立つなど“警戒モード”が出やすい
  • 刺激が消えると落ち着く(人が通り過ぎる等)

基本の対応

警戒吠えは「怖い・気になる刺激」がある状態なので、まずは刺激を減らすのが近道です。
次に、刺激が起きた瞬間の行動を「吠える」から「落ち着く」に変えていきます。

  • 窓の前に行けない配置にする/目隠しを使う
  • 玄関から距離のある場所に安心基地を作る
  • チャイム練習:小さな音→おやつ、を繰り返して「音=良いこと」にする

不安吠えの特徴

不安吠えは「心細い」「どうしていいか分からない」から出る吠えです。
留守番、飼い主さんの姿が見えない、慣れない場所、初めての物音などで起こりやすいです。

よくある場面

  • 留守番中・飼い主さんが別室に行く
  • 夜の暗い部屋、静かな部屋で吠える
  • 初めての場所(サロン、病院、車など)
  • 雷・花火など大きな音のとき

見分けるヒント

  • 落ち着かずにウロウロする、ソワソワする
  • 吠えが途切れにくい/声が細くなることがある
  • 飼い主さんにくっつくと落ち着く

基本の対応

不安吠えは、根っこが「安心できない」なので、叱るよりも安心の土台を作ることが大切です。
いきなり長い練習ではなく、短い成功を積み上げます。

  • クレート(安心基地)で落ち着く練習を増やす
  • 飼い主さんの出入り練習(数秒→数十秒→数分)をする
  • 不安が強い日は刺激を減らし、休める環境を優先する

まずやるべき順番

吠え対策は、闇雲にやるより順番が大事です。おすすめは次の流れです。

  • ① 原因の見当をつける(要求/警戒/不安)
  • ② 環境を整える(窓・玄関・音の刺激を減らす)
  • ③ 代わりの行動を教える(おすわり、ハウス、アイコンタクト)
  • ④ 成功しやすい練習を短く繰り返す

相談を考える目安

吠えが「困る」だけでなく、犬自身の不安が強そうな場合は、早めに相談すると安心です。

  • パニックのように吠え続け、体調にも影響が出る
  • 吠えが激しくなっていく、家族の生活に支障が大きい
  • 怖がりが強く、刺激の多い環境で落ち着けない

獣医師やドッグトレーナーに状況を共有しながら進めると、原因に合った対策が取りやすくなります。

まとめ

吠えの理由は1つではありません。
「要求」「警戒」「不安」のどれが強いかを見分けるだけでも、対応がぐっとラクになります。
叱るより、原因を減らし、落ち着ける行動へ切り替えられるように整えていきましょう。