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Columnコラム

  • 2026.02.06
    トイプードルについて

    留守番が苦手な子へ|分離不安を育てない「出入り」の練習

留守番が苦手な子を見ると、「不安にさせてしまったかな…」と心配になりますよね。
特にトイプードルは人が大好きな子が多く、飼い主さんの動きに敏感になりやすい傾向があります。

本記事では、分離不安を“育てない”ために、今日からできる「出入り」の練習(外出の予告〜帰宅までの流れ)を、できるだけ負担が少ない形でまとめます。

まず知っておきたい:留守番が苦手になる“きっかけ”

留守番が苦手な子は、「ひとりが嫌い」というより、飼い主さんが見えなくなる状況に慣れていないことが多いです。
特に子犬期は、安心できる範囲が狭いので自然な反応でもあります。

留守番がつらくなるきっかけとしては、次のような“積み重ね”がよくあります。

  • 外出前の準備(鍵・バッグ)=不安の合図になっている
  • 出る時と帰る時のテンションが大きく、気持ちが上下する
  • 「ひとり時間」を練習せず、ある日いきなり長時間の留守番になる
  • 鳴いた時にすぐ戻ってしまい、「鳴けば戻ってくる」と学習してしまう

分離不安を育てない「出入り」練習の基本ルール

ポイントは、出入りを“特別なイベント”にしないことです。
犬にとっては「人が出る・戻る」が日常の一部になっていくほど、落ち着きやすくなります。

  • 短く・回数多く(1回10分より、30秒×数回が効果的)
  • 出る時も帰る時も淡々と(挨拶は“落ち着いてから”)
  • 鳴いている最中は戻らない(静かになった瞬間に戻る)
  • 成功しやすい環境(眠い・満たされている状態で練習)

練習前の準備:成功率を上げる“整え方”

練習は「犬が落ち着きやすい状態」で始めるほど、うまくいきます。
まずは土台づくりから整えます。

① 先に体力と気持ちを満たす(遊び→トイレ→水)

遊んだ直後で興奮していると、ひとりになった瞬間に不安が出やすいです。
おすすめは「軽く遊ぶ → トイレ → 水を飲む → 少し落ち着いた頃」にスタートする流れです。

② 安心基地(クレート・ハウス)を用意する

落ち着ける場所がある子は、飼い主さんが見えなくなっても“戻る場所”ができます。
まだクレート練習中なら、扉は閉めずに「そこで休める」状態を目指すだけでもOKです。

③ 「出かける合図」を薄める(鍵・バッグの練習)

鍵を持つ、靴を履く、バッグを持つ…が不安のスイッチになっている子は多いです。
外出しない時にも、あえて鍵を触ってみてそのまま座るなど、「合図=出発」になりすぎないように薄めていきます。

実践:分離不安を育てない「出入り」の練習

ここからは、家の中の移動から始めて、少しずつ“見えない時間”を伸ばしていきます。
うまくいくコツは、「鳴く前に戻る」を増やすことです。

ステップ1:室内で“見えない時間”を作る(3秒〜)

まずは別室に一歩出てすぐ戻る、背中を向けて数秒待って戻る…など、超短いところからスタートします。
犬が落ち着いていられたら、それが成功です。

  • 目安:3秒 → 5秒 → 10秒
  • ポイント:戻った時に大げさに褒めない(淡々と)

ステップ2:部屋を出る→戻るを“回数”で慣らす(30秒以内)

時間を伸ばすより先に、回数で「出入りは普通」を教えると安定しやすいです。
短い出入りを1日に数回、できれば毎日続けます。

ステップ3:玄関まで行く(でも出ない)

次は、靴を履く・鍵を触る・玄関に立つ、までを日常にしていきます。
ここでも「出ないで戻る」を混ぜることで、“合図”の緊張が薄まります。

ステップ4:ドアの外に出てすぐ戻る(1〜5秒)

いよいよ外に出ますが、最初は本当に一瞬でOKです。
犬が鳴く前に戻れる時間で成功を積みます。
ここで欲張って長くしすぎると、つまずきやすくなります。

ステップ5:30秒→1分→3分…と少しずつ伸ばす

短時間で落ち着けるようになったら、少しずつ伸ばします。
伸ばし方は「毎回伸ばす」より、短い回と長い回を混ぜる方が安定しやすいです。

  • 例:30秒 → 20秒 → 40秒 → 30秒 → 60秒
  • 戻る合図:静かにしている瞬間に帰宅する

帰宅時に効くコツ:「ただいま」は落ち着いてから

帰宅直後にテンションMAXで構うと、「帰宅=大イベント」になり、次の留守番がつらくなりやすいです。
まずは荷物を置く・手を洗うなど、落ち着く時間を作ってから声をかけます。

理想は「帰宅 → いつも通り → 落ち着いたら撫でる」。
この流れが、“出入りは普通”を育てます。

やりがちなNG対応(不安を強めやすい)

NG① 出る前に長い声かけ・抱っこで別れを惜しむ

優しさのつもりでも、犬には「これから不安なことが起きる合図」になりやすいです。
出る時は短く、淡々とが安心につながります。

NG② 鳴いた瞬間に戻る

戻ること自体が悪いのではなく、「鳴けば戻ってくる」を覚えやすいのが注意点です。
戻るなら、鳴き止んだ一瞬(1〜2秒)を待ってからにします。

NG③ いきなり長時間の留守番

練習なしで一気に長時間になると、不安が強く出て「留守番=怖い」を学びやすくなります。
短い成功を積み上げてから時間を伸ばすのが近道です。

チェックリスト:今日からできる“ひとり時間”づくり

  • 1日1回は「室内で見えない時間(3〜10秒)」を作る
  • 短い出入りを回数で慣らす(30秒以内を複数回)
  • 鍵・バッグの動作を“出発しない日”にも混ぜる
  • 帰宅の挨拶は落ち着いてから(帰宅直後は淡々と)
  • 疲れている日は休憩優先(眠い時は練習しない)

こんな様子が強いときは、早めの相談も選択肢

練習をしても強い不安が続く場合は、抱え込まずに専門家へ相談できると安心です。

  • 留守番中に激しいパニックが続く(長時間の吠え・破壊など)
  • よだれ・震え・嘔吐など、体調に影響が出る様子がある
  • 外出準備の段階で強いストレス反応が出る

状況に合わせて、獣医師やドッグトレーナーに相談しながら進めると、愛犬の不安も飼い主さんの負担も軽くなりやすいです。

まとめ:出入りは“練習すれば普通になる”

留守番が苦手でも、短い出入りを積み重ねることで「大丈夫」が育つことは多いです。
出る時・帰る時を淡々とし、鳴く前に戻る成功を増やす。
まずはここから始めてみてください。